肥満と不妊の関係

2019/01/18

こんにちは、今年になってはじめてのブログです、皆さんお正月はいかがでしたか?今 お正月太りになってご来店される方多いですが、今日は肥満と不妊についてのお話です。

先日NHKでも放送されましたので、ご紹介いたします。

妊娠しづらいと感じている人は、もしかすると肥満が原因なのかもしれません。実は、不妊は肥満と大いに関係があり、ダイエットをすることでスムーズな妊娠の可能性が高まるといわれています。ここでは、肥満と不妊にはどのような関係があるのかいついて考えていくとともに、妊活のためにダイエットが大切な理由などについてご紹介していきましょう。

肥満が不妊を引き起こすワケとは

肥満とは、体格指数(BMI)が30以上の人のことを指しますが、もともと体形が小柄な日本人ではBMI25以上を肥満としています。最近の研究によると、男女ともに、標準体形の人に比べて肥満の人は不妊になりやすいという結果がでています。具体的に、どのようなメカニズムが不妊を引き起こしているのかについて解説していきましょう。

肥満は卵子に悪影響を及ぼす

肥満は、体にある一つ一つの脂肪細胞が肥大化した状態のことをいいます。脂肪細胞から作り出されるたんぱく質を「アディポネクチン」といいますが、肥大化した脂肪細胞からはアディポネクチンの分泌量が少ないため、卵巣の皮が厚みを増します。卵巣肥厚は、排卵障害だったり、卵子がうまく育たなかったりと、卵子に悪影響を及ぼす原因となり、妊娠を妨げてしまいます。
女性は、ある程度ふっくらしている方が、女性ホルモン値が高く、妊娠しやすいといわれており、健康な卵子も多いといわれています。しかし、肥満と呼ばれるレベルにまで達していれば卵子にとっていいことはなく、仮に妊娠することができたとしても妊娠中や出産時に母子ともに健康リスクが高まるので、ある程度体重減少させておいた方がよいでしょう。

肥満が生理不順を起こす

肥満は、生理不順を引き起こす原因ともなります。前述のアディポネクチンによる影響により排卵がスムーズにいかなくなると、そのタイミングが不定期となります。肥満女性には、数カ月に一度しか生理がないとか、順調に来るときもあれば、次の生理までに驚くほど長期間空くなど、生理不順の悩みを抱える人が多くいます。排卵のタイミングを見計らうことができないため、自然妊娠が困難になるのです。体重や体脂肪が増加することは、妊娠するための生殖機能に悪影響を与えてしまいます。

男性の肥満も不妊の原因

不妊の原因は、女性ばかりではありません。実は、男性の肥満は精子の活動や数に悪影響を与え、子供ができづらい理由の一つとなるのです。男性の肥満がスムーズな妊娠を阻む理由について、掘り下げて解説していきましょう。

BMI30以上は精子力低下

インドの不妊治療施設に訪れた患者男性の精子を調べたある研究によると、BMI30以上の肥満男性の精子は、量が少なく濃度も薄い傾向があることがわかりました。また、女性の体内に入った後、生殖管を移動するスピードや能力も劣り、着床しづらいことが不妊の原因だといわれています。
また、内臓脂肪が蓄積することで内分泌環境が変わることや男性ホルモンが低下。体の中の「サビ」として細胞にダメージを与える活性酸素が増えことで、精子の質が悪くなったり量が減ったりなど、精子が健康な状態ではなくなります。

「肥満」と「加齢」が合わさるとさらに妊娠しにくくなる

最近は晩婚化が進み、内閣府の発表によると、男性の平均初婚年齢は30歳を上回るといわれています。40歳以降で初めてお父さんになるという人も珍しくなく、還暦を越えてから自分の赤ん坊を抱くという人もいる昨今。しかし、年齢を重ねるごとに精子のDNAに損傷が現れる確率が高まると不妊になりやすくなり、仮に着床したとしても流産する可能性が大きくなります。肥満の人は、ただでさえ精子の質などが劣っているケースが多いことに加え、加齢も重なるとさらに不妊の確率は上昇します。

妊娠に適した体重を知ろう

肥満は不妊の大きな原因の一つだといわれています。ですから、妊娠を望むのであれば、標準体重に近い健康的なスタイルを目指すことが大切です。現在肥満で悩んでいる人に向けて、目指してほしい体重や体形とダイエット方法についてご紹介します。

妊活のために目指すべき体重の目標は?

まずは、適正体重を調べることから始めましょう。適正体重は、 「(身長m)² ×22」で出すことができ、例えば身長が160㎝の人であれば、56・32kgとなります。1カ月に痩せてもいい体重というのは目安が決まっており、体重の5%の範囲まで。体重が80キロの人であれば、1カ月に4kgまでが限度で、それ以上痩せてしまうと体調を壊す原因となりかねません。短期間に極端な体重減少をすると、自律神経のバランスを崩しやすくなり、女性ホルモンの分泌にも悪影響を与えて生理不順などを起こす可能性があります。あくまでも緩やかなダイエットを目指し、最大でも標準体重前後までを限度として減量することを目標にしましょう。

妊活のためのダイエット法

肥満は、カロリーの摂りすぎが原因である場合と、偏食が原因である場合の2パターンが主です。カロリーオーバーになりがちな人は、食事量だけでなく間食の量も多い傾向にあるので、妊娠を目指すのであれば一切やめてしまいましょう。偏食が原因の場合、食事の内容は、高タンパク低カロリーの食事を心掛け、炭水化物の多い丼ものやパスタ、ファストフードだけで食事を済ませないことが大切です。よく、ダイエットのために食事の回数を減らす人がいますが、一日3食を摂るということは自律神経を整えるために有効で、これによって代謝が促されるので、ダイエットにとってはいいことです。ただし、夜遅い時間の食事は、胃腸に負担をかけ、使わないエネルギーが脂肪肥大化の原因になるので、夕飯に限っては抜いてもOK。
また、できる限り歩くようにしたり、背筋を伸ばして立ち姿勢をキープするようにしたりするなど、日常のさまざまなシーンで体を使うことを心掛けると、自然と体重が落ちやすくなります。筋肉が鍛えられることで血流改善やデトックスがかなうので、痩せやすい体に体質改善が期待できますよ。

おわりに

女性の肥満は生殖機能や卵子に悪影響を及ぼし、男性の肥満も精子の質や量の低下に関わり不妊の原因になります。ですから、男女どちらも肥満であるなら、カップルでダイエットに励むことから妊活を始めましょう。ダイエットをして適正体重に近づくことは、健康的に妊娠を継続し、出産時のリスクを下げるためにも必要なことなので、親になることを決意したのなら、まずは自身の体重、体形管理を心掛けてくださいね。

肥満とむくみ、冷えはインディバで解消いたしましょう。

銀座BCCパフェクト

0362286224