お腹やせ 腸が喜ぶ食物繊維のとりかた

2018/05/18

「お腹痩せ 腸が喜ぶ食物繊維のとり方」

お通じが悪くなったら食物繊維!でもそれだけじゃない。肌荒れや肥満、アレルギーの抑制など、全身の健康維持に食物繊維は大活躍。  食物繊維を摂らないと、腸内細菌の多様性が失われる。すると、肌荒れやアレルギー、肥満などに影響する。といわれてます。食物繊維を摂っていないと、大腸を炎症から守るムチンの分泌も減る。ムチンは、腸の壁を守る働きがあり、大腸などの炎症を防ぐ。つまり、食物繊維は、腸内環境を良くして全身の健康に関与するだけではなく、腸そのものを守る役割があるというわけです。

Qなぜ食物繊維をとらないといけない?

A腸を掃除したりいい細菌を増やすため。便のカサや水分を増やして便通を良くする、腸を刺激してぜん動運動を促す、脂肪や糖の吸収を抑え、血糖値や血中中性脂肪値の上昇を防ぐ働きなどがある。食物繊維を多く摂ることで、有用な腸内細菌の種類や数が増えること、腸そのものが健康になることがわかってきたといいます。

Q食物繊維を腸内細菌が食べるとどんないい変化があるの?

A腸の中で酢酸、酪酸などの「短鎖脂肪酸」増える。酢酸には殺菌作用があり、腸管出血性大腸菌O-157などの悪玉菌の増殖を抑える働きが確認されているほか、体脂肪の合成と蓄積を抑える働きなども注目を集めている。

Q食物繊維はよさそうなものだけとればいい?

A複数バランスよくとるほうがいい。種類によって大腸内で発酵する時間も場所も異なるので、いろいろな種類を摂るほうがいい。発酵とは腸内細菌のエサになること。腸内細菌は種類によって好む食物繊維が異なり、いつどこで発酵するかは腸内細菌の分布によって異なるという。また、不溶性食物繊維と一緒に摂ることで、水溶性食物繊維やレジスタントスターチが大腸の奥まで効率よく届けられ、腸内環境が良くなることも確認されています。

Qトクホなどに使われてる食物繊維は?

A多くは天然由来のでんぷんに、熱を加えたり酵素処理をしてつくられた食物繊維。加工により飲料や食品などに入れやすくなっている。整腸など特定の目的でとるにはいいが、野菜などに含まれる食物繊維の働きがすべて得られるものではないと考えたほうがいいでしょう。